日常で使う印鑑

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とにかく主夫は忙しい…朝から晩まで。主夫といっても多くの方々にはなかなかお分かいただけないとは思うのだが、要するにかつてはどうであっても、今は稼いでなくて女房に喰わせてもらっているプータローのことなのですよ。わたしだって何も好き好んでプータロー状態になったわけではないのだ(エヘン ! ちょっとだけ胸を張る)。それまで勤めていた会社が突然リストラを始めだし、40歳以上の社員は役職を問わず全員ターゲットになった。そして副部長という微妙な立場にあった43歳のわたしも当然格好のターゲットになったのは言うまでもない。

他に転職しようにも製造業で内勤という弱みで、他に雇ってくれそうな(声を掛けてくれそうな)親しい付き合いの会社も、重役もたいして知ってないとなると、もうこれはお手上げなのである。

ご同業の方々ならこの厳しい状況は身につまされて、十二分に分っていただけることと思う。テレビや新聞・週刊誌などではよく知っているつもりのことではあったのだが、まさか自分の身に降りかかってくるとは夢にも思わなかった…。まさに不覚のひと言。青天の霹靂とはこういうことを言うのか…と遅まきながら分った次第で、われながら恥ずかしいやら情けないやら。

気を取り直してハローワークへも通い、ワーキンほかの就活雑誌?もくまなくチェックし応募してはいたのだが、40歳を超していると知ると相手の採用担当者の反応がめっきりと鈍い。でもそれは当然とのこととして、初めのうちは「まぁ50は越してないから大丈夫だろう!」とタカをくくっていたのだが、それがめっぽう甘かった!。40歳を超してればもう40歳も50歳もまったくカンケー無い、ひたすら若くて元気で、給料も安くて済みそうな、それでいて何かの技とか資格とかを持っている連中しか採用担当者の眼中にはまるっきり無かったのだ…。

というわけで、会社を辞めてすかさず再就職しようというわたしのもくろみはあっさりと崩れ、とりあえず様子見をするしかないとわたしは開き直った。しかし先立つもの…唯一の拠り所であるオカネが心もとない ! 正直に言って、わが家の貯蓄はゼロ、7年前に家を郊外に買ったのでそんなものはとっくの昔に使い切っていたのだ。そうして身のほど知らずに、二人の子どもたちを私立の小学校に入れたのもまったく見栄ばかりであって、それもわが家の家計を強く圧迫する大きな要因にはなっていた。

そうして、女房の稼ぎでしばらくは喰わせてもらおうと思い、わたしの”主夫生活”はいやおうなしに、お金に追い立てられるようにして始まった。 それまで漫然と(なりゆき上というか)サラリーマンをやっていた男が、ある日を境に突然主夫になるしかないとは、想像もしたことがありませんでした。

で、主夫に専念してみるとその毎日の忙しいこと、忙しいこと…。正直言って驚きの連続でした。
そしてその暮らしの中で一番頻繁に使うのが意外や意外、印鑑や認印なのです。そうハンコ。

ではその毎日はというと…朝一で銀行に行き、カウンターでこの数日に使う分の足りないお金をおろして補充、ここでまず印鑑(カードを汚損したので、銀行印ですよ)。それから、再びカウンターに行って公共料金(電気・ガス・水道等)の振込をする。さらに郵貯銀行に回って、昔わたしたちが新婚当初にマンションに入居する際に、姉夫婦から借用したお金(10年もずっとそのままで、催促されてはいないのですが、早く返したいので)の送金。ちなみに姉は旅館経営で、銀行がなかなか融資してくれないことから、銀行不信で昔から郵貯銀行一本やりなのです。そしてここで送金(何せわたしは郵貯銀行などの通帳をつくっていないのです)。

さらに家に帰ってみると、郵便受けの中にいつもうっとうしくなる回覧板が…。これは内容をよく確認もせずシャチハタでポン! して階下のお宅に回し、やれやれとほっと一息ついていると、今度はドアホンが「ピンポ~ン」と鳴る。そうだ今日は田舎の母が送ったと昨日言っていた宅配便の届く日、またもやさっきのシャチハタを持ってポンッ! 玄関で受け取る。

昼食を簡単に済ませちょっとだけ昼寝をすると今度はもう夕食の支度だ。
と、そこへまたもチャイム。

ドアホンに出ると、今度は郵便屋さんの書留だ。再び朱肉も要らずスピーディに押せる認印、シャチハタにご登場願って受け取りに押印して、何だろうと見ると期限切れ間近のカードの最新版の宅配。
とそこへ小学生の息子が終業式を終え、通知表を持って帰宅。成績の如何にかかわらず、これにも今夜またハンコが活躍するのだ…。
あぁ憂鬱。

免許証やパスポートの申請に実印が必要なことは知っていたが、認印がこれほど頻繁に使われるものだなんて、まったく驚きのひと言。日頃は三文判などと軽~く見られているが、じつはこれが一旦作ったらほぼ買い替えもせず、この先何十年も使うというとても大切なものなのだ。だからこそこだわりは必要なのだ。

クッキリハッキリしていて長持ちしていてカッコイイ認印、それがシャチハタ! まさにクールジャパンなのです!シャチハタのような超便利な認印が日本に登場していなかったら、いったい世間はどうなってしまっていたのだろうかと、ふと考えてしまうことがある。
あっ、肝心なことをお教えするのを忘れてました…。
字数が尽きたようなのでこの続きはまた次回に。

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